スウェーデン現代介護事情夕刊紙EXPRESSENでサーラ事件を読むサーラの内部告発に端を発して、市から経営委託された火元の老人ホーム経営者のいい訳、 市長の逃げ腰の答弁、市担当幹部への責任追及、国会での党首討論を聞いてサーラの評定、 福祉担当市議会議員の無能ぶり暴露、別の施設の内部告発、読者の市政への怒りの声、 告発の勇気を称えられて奨学金を授与されるサーラ、『今年のスウェーデン人』に選ばれたサーラ、 サーラの名前をつけた内部告発奨励法の制定……と、息つくひまもなく記事を連発した。 関係記事は、私の調査を手伝ってくれた大学院生の中村千恵子さんに数えてもらったら、実に123本にものぼった。 かつて朝日新聞や週刊朝日の記者として働いていた私は、同紙記者たちの、きめこまかくてしつこい取材に強く心引かれた。 サーラをめぐる出来事は、スウェーデンの高齢者介護事情がわかるという意味でも、じつに面白い事件である。出来れば全てを翻訳してみたかったが、それほどの人的・財政的・時間的ゆとりはなかった。 かくして、以下のような拾い読みとなった。(太字は見出し) 詳しくはPDFにて |